「海がきこえる」をついに買ってしまう
初放映時の録画をずーっと持っていたのだが、DVDに焼いたらどっかいってしまった。あのときのジブリ製日テレCM込みで(「進め!青春少年」枠、毎年GWにスペシャルアニメをやっていた)なくなってしまったのは実に残念だけど、CM抜きで見られるし、まあ色褪せもないしね。うん、きっかけは7月半ばに10数年ぶりの再放送があるというニュースなわけです。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2003/08/08
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 208回
- この商品を含むブログ (131件) を見る
しかしこの作品のよさって空気感なんですよね。絵柄がほどよく調和している。登場人物の薄めの造形が背景の淡い、いかにもセイシュンの思い出という雰囲気に溶け込んで、その中で動いている。この作品の要はデテイルにある。背景となる風景、高知、そしてあの頃の東京・・・今は変わってしまったけど・・・が克明に描写されている。ファンタジーも嘘もない。土佐弁がまたいいんですね。リアリティがあるんです。
もう遠い記憶の世界になってしまったけど、まだ大学生だったころ、新入社員だったころ、そのころの感情を遠く呼び覚ます。DVDで買ってしまったのはそのためでごんす。ただ、当時は「酔った彼女とホテルの一室で一晩過ごすー!」とか、そんな設定にコーフンしていたただの小僧だったんですけどね。それでいいんです。ツンデレという言葉は当時なかったのだな。
氷室先生に合掌。
・・・あ!あと音楽がいい。サントラ探したなあ。なかったけど。