ものすごくぬむい・・・DVD（いい意味で）

昨晩届いたので一気見。ゾンアマにレビュ書いたけど（珍しい）こういうDVDを買うこと自体めったにないんですが。
まんがのOVAです。まんが読んでないと全くわからない作りなので予め。

ヨコハマ買い出し紀行 [DVD]

これが最初のオリジナルアニメ化で連載初期といってもいい時期に上下巻LDで出たもののようです。後述のほうがかなり批判されていて、こちらは作画がいい、音楽（ゴンチチ）がいい、監督素晴らしいと評判でした。原作者のコメントもついています（アニメ出身なんですね）。DVDは詰め合わせ一巻で値段も安い。「ヨコスカ巡航」の無音の表現は原作を凌駕しているともおもう。でもぜんぱん、

私にはけたたましすぎた。

カットの切り替わりが速い。絵も古いんですよね。。絵というよりはアニメーションの作り方か。ドラゴンボールとかあの頃のセルアニメの感じなんですよ。OPやEDも私にはどうも違和感があって。手書きの文字とか。無機質なイメージが原作にあったので、そういうアナログ感がどうも・・・ファンのかたごめんなさい。

椎名へきるさんは私はイメージと違った。感情入りすぎ。これはでも後発も一緒ですね。

ヨコハマ買い出し紀行 -Quiet Country Cafe-#1 [DVD]

ヨコハマ買い出し紀行-Quiet Country Cafe- #2 [DVD]

・・・高い！オリジナルアニメなら標準とはいえ。でも、私には価値がありました。原作後半の簡素な絵（萌え絵に近づいてる）寄りだから、原作者の最近の画風ぽいからということで今の目になじむ。唐突に出てくるフェティッシュなシーンやアングル（原作に無いシーン）に拒否反応示すかたもいますが、マーケティングの結果かも。地味な作品ですから。原作もそういう視点が無かったわけではなく、寸止めにして上品さを保っていただけだとおもう。

２巻はちょっと甘くなりましたけど、１巻の背景は水彩を多用してかなり宮崎アニメ的な高精細を指向しているようです。素晴らしく綺麗でイマジネイティブ。ただ、原作は現実に存在する神奈川県の地形をそのまま未来に写して、そのシンクロ具合に「萌える」作品だったとおもうので、この理想化された絵画的表現では現実とのシンクロ率低すぎて世界観を損ねるなあ・・・とおもいました。

でもこの作品の転機（ハイライト？）である台風のシーンから旅に出て富士山に至るまでをじっくり時間をとって描いたということ。前のDVDが細かいエピソードのつまみ食いだったのに対して、落ち着いて見られる。２巻で出てくる旅のシーンが少しはしょりすぎですが、収録時間の問題もあるし。残念なのは帰宅まで描けなかったこと。３巻出なかったんですねえ。

個人的には後発の作品のほうが好きです。ショーロクラブの音楽は睡眠の邪魔をしない（寝るのかい！）。多分こちらをヘビロテにすることでしょう。人により感想は違うもの。思い入れが大きい人が集まると意見は一ベクトルに集中しがちですが、反対意見のほうをよく読むことが大事だなあ、と。趣味の問題もあるかなあとおもったのは海がきこえるの監督作品だったんですね、後発。